「かりん」とはどういう意味かとたずねられることがあります。
由来は古く、院政期の歌人源俊頼の子俊恵法師が、「歌林苑」において月例歌会を催したのが、おそらく日本最初の歌人集団であったといえるでしょう。
「日本最初の」というその新鮮さを、わたしたちの集りのいのちとしたいとねがって、その名を襲ったものです。
個々の個性の十全に発揮された、ユニークな作品を研いでゆく集りでありたいと希っています。
歌誌「かりん」主宰。昭和3年、東京都生まれ。昭和女子大学国文科卒。日本藝術院会員。朝日歌壇選者。