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音や声が聞こえてきそうな歌
夕ぐれの吾れは潮騒を聞くごとくゐるにがく寄せきて引く潮の音
馬場あき子
聴こえるかい ぼくらをつつむ霧の粒むすうの小さなちひさな鈴が
渡辺松男
鷺九羽ユリカモメ二羽カモ無数ボラ跳ねあがる元日の川
大井 学
源義の庭につかの間秋は来て水琴窟を鳴らしてゆけり
畑 彩子
ナイターをラジオに聴けば「敬遠」と訳したふるきひとのゆかしさ
東山研司
時計のない壁からかちりと秒針の音が漏れ出て夜はしずまる
栁本英樹
乾ける音に風を引き連れ松笠は一石ごとに段をくだりぬ
霧島茉莉
鎮魂の祈りの花火は暗闇の人を照らして闇に戻りぬ
芳山三喜雄
サイダーの弾けるような音がして目覚める朝は蝉時雨なり
倉林ひとみ
鐘鳴りてラスト一周走るごと力絞りて鳴く 夕蝉の
本屋敏郎
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