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小田切 拓 選  2021年6月号

着眼点、言葉遣いなどにハッとさせられた歌を選びました。

ホテルロビー ペッパーくんに迎へらるペッパーくんには肺がないから
鹿取未放

小学校に飼われる鹿が通る度われを見つめる哀れむように
愛川弘文

鍋のなか踊らせゆく海老や貝 わたしの癌はいまも生きてる
檜垣実生

なにもかも止まってしまったこの世界でお腹の君だけどんどこ動く
溝口シュテルツ真帆

ここはただおいしいだけのピザ屋じゃない低空飛行機見ゆる福生の
松坂わかこ

孫娘一日だけの登校で進級せしか大学二年に
木下愛子

今、誰かの骨を透かせてみせている雷に照らされている部屋
川島結佳子

感傷といふ愚かさを抱かざる猫は賢し人は危ふし
花嶋八重子

昔からカイトみたいなそれ自体不安定なもの愛してしまう
西谷麗花

鉛筆で隣の子黒く塗る写真あの教科書の匂いする春
古谷円