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のつ ちえこ 選  2022年11月号

何かが終わったようなシーンの歌を選びました。

コロナ禍は人の別れをあわくせり牡丹ほどけてちるごとくして
大井学

夫の死は肝にすつぽりをさまりて「さあ前へ」とふ声をきくべし
衣袋洋子

吾があとに続くことなき道こはくなりぬ「進化のはなし」読みつつ
芳賀はな

ゆびさきのせんかう花火が爆ぜる夜じじじじじじじじ夏は終はりぬ
五十嵐満

ひとつでも腐ったもののありたればみな駄目になるおでんのように
日渡香織

冬越しのみかん茶色く水無月の葉陰に乾き息絶えており
夏埜けやき

藁屋根の家はゆうらり傾きて流されてゆく映画のラスト
末安美保子

去年(こぞ)の服未だ確かに白きなれ何かが異なる別れを告げむ
松田千恵子

恰幅の良き男らが集まりて停戦会議がはじまり、おわる
畑彩子

穴をあけただけの吹き口紙風船 たいせつにたいせつにふうふうしたのに
黒木沙椰

※( )内は前の語句のルビ