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佐山 加寿子 選  2019年08月号

鳥を詠んだ歌を選んでみました。

五十年生きるからすの下天にも生む日飢ゑる日はた死にゆく日
池谷しげみ

子つばめは全部カラスにやられたと告げ来る生徒は五月の新樹
愛川弘文

つばめつばめ、おまえが初夏(はつなつ)よぎるとき世界に少し泡立ちもどる
古田香里

本当はアイシテイルと鳴いているカラス 木々には聞こえているよ
大竹明日香

水平線見ゆる駅舎に群青の海の威厳のように燕来る
江川美恵子

鷺動かず夕暮れの芯となるらしい川音だけをララバイとして
岩本幸久

鴉の子ふああふああと鳴くものへ親はつばさを鳴らし戻り来
米川千嘉子

忘れたる夢とりもどしひきあけを渡る一羽よ遠くなりゆく
古谷 円

ストローもポリ袋も材に営巣すアムステルダムの運河の鷭は
江國 梓

アヲバトやコマドリ写真におさまりて青葉のやうな調剤薬局
谷光順晏