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生き方について考える作品を選びました。
長すぎる未来に怯むといふ少女燃えてしまつた時間(とき)をいふわれ
米川千嘉子
左巻きのつむじが二つあるらしい おほかた吾は吾を知らざり
桜川冴子
甕から甕士次ぎして甘き古酒(クース)となるわれはいくつめの甕であるか
山口徳誠
ライ麦と小麦を合わせパンを焼く吾は父の血やや濃くひくも
櫻井千鶴
全員が西方浄土を向いている月曜一限古典の時間
高嶋久子
「残高に見合わない寿命は悲惨」正月は餅ばかり食べている
川島結佳子
君は笛あなたは太鼓と役振られおほかたはそを知らずに生きる
西村礼子
どこまでもひとりぼっちの現実を見ないふりしてチンチラを飼う
大橋謙次
葉のすべて掃き終えたなら消えてゆく翁であらむまだ掃いている
遠藤由季
ひとはこんなに淋しいものかセルフハグ教える画面呼び出すあまた
古志 香
※ ( )内は前の語句のルビ
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