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小田切 拓選  2024年06月号

世相でしょうか。死の影がある歌、生死の狭間を感じる歌を選びました。

すでに滅びし地球のごとし視野覆ふガザの瓦礫に刺さる石柱
馬場あき子

スマホのなかに何人の遺体見てきしか指先でその死全てを消して
川野里子

死者はカウントされるものにてウクライナ、ガザ、能登 こころは途方に暮れる
浦河奈々

飯田橋過ぎて歌会へ向かう車窓(まど)に震災の日に凭れいし塀
徳力聖也

刻刻と無くなってゆく持ち時間ピアノソナタの「葬送」をきく
檜垣実生

亡き妻と指のサイズがぴつたりだ嫁は譲られし指輪はなさず
青砥明宣

亡き父がちらしで作りし飛行機は心の空をまだ飛んでゐる
熊谷 純

砂時計あと何回まわせるだろう どうしても父に謝れずいる
河合裕実

水たまりをよけて歩めり戦場もあるいはそうかとうつむきながら
貝澤駿一

死をご飯と見る目は私にもあって蜻蛉に蟻が集まってくる
川島結佳子

※ ( )内は前の語句のルビ