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佐山 加寿子 選  2022年09月号

自然や動植物を、独特の視線で詠んだ歌が目に留まりました。

神さまの子供のやうに澄んだ眼で赤い肉食む大鷹のひな
浦河奈々

翅たてて羽虫やすらひゐる壁に殺意のごとき雨の気は迫る
鈴木加成太

蟷螂の子はさみどりの針のごと高窓の闇をしずしずと縫う
秋山聡子

かうもりは虫偏なんですおもひつきり開いた指に被膜が生える
神谷朋子

黄の花穂(かすい)臆面もなく空に向け鼻高天狗のようなドクダミ
古田香里

たんぽぽもはるののげしもわたをふきシャガールのそらをましろくしたり
長谷川典子

海と空いま軍事へと傾(かし)いでく 銀河に星を産みゆく珊瑚
山口德誠

ひび割れは自然現象にほかならず那須殺生石ふつうに石だ
小松 芽

まろやかな喃語の下で後ろ足の水蹴りまばゆきオタマジャクシは
霧島茉莉

植物が植物枯らす奪い合い絡まり合えば愛よりも強く
中山洋祐

※ ( )カッコ内は前の語句のルビ。