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中山 洋祐 選  2018年12月号

植物にかかわる歌を選びました。

さて、と言ひ立ち上がる眼より消えてゆく黄菊白菊ものいふ世界
日高堯子

ねこじゃらしあちこちの歌に詠われてそのへんにあるのにすごいなおまえ
遠藤由季

少年の夜なべにきいた秋の蚕(こ)の硬い桑食む潮騒の音
田村広志

炭のシャンプー薔薇のシャンプーオレンジのシャンプーすべてまぜてわしわし
郡司和斗

山神さまつつむ白百合しらゆりを取替ふるとき看護師さんは二人組
泉 真帆

味噌汁はふたりぶんからつくるらし葱切る手つきもぢもぢとせり
碧野みちる

手のひらの大きな漁師が育てゐる海苔を見てをり何処か切なく
秦すずえ

赤い実をつつけよ鳥よ紅玉のような実だけ持ちて帰れよ
中武 萌

けんけん遊びよくした足よな萎えはてし家についたよ草むす庭に
赤星千鶴子

九十歳(きゅうじゅう)の父の辛さを受け止め得ぬわたしにしろく萩がなだれる
中津昌子

※( )内は、前の語のルビ