歌林の会 | かりん作品抄
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泉 真帆 選  2018年08月号

ひろく戦争にまつわる歌を選びました。

三方原甲冑に散る雨粒の奏づるは逝きし老若のこゑ
坂井修一

それはどのやうな全身なのか月の夜の核弾頭といふ頭部をおもふ
川野里子

そのふたり癌に逝きしが枯葉剤の被害者三百万人という
舟本惠美

小さき枕に私の老いが眠るとき忘れていないことは戦争
赤星千鶴子

敗戦忌の夕べ湧き立つ積乱雲に父乗ると母はただ忍び泣く
森 富男

仏米日中に勝ちたるザップ将軍の百二歳老衰死立派なり
田村広志

わけもなく戦争したくなる病と診断される宇宙医院にて
岡方大輔

あの夏を屍体と野宿せし民喜伝えんために嗚呼生きんとぞ
森本直美

「終戦と知りしは翌日」と詠みたれば驚かれぬる七十年経ちて
仲野百合子

朝朝にペットのはかに拝むとう兎飼育したべた戦時子
島津エミ