告知板
ホーム
概要&入会案内
今月の内容
さくやこのはな
かりん作品抄
時評
ライブラリー
リンク
会員ひろば
かりんネット歌会
お問い合わせ
 
 
 
辻 聡之 選  2019年03月号

おおらかな気分の感じられる歌を選びました。(辻 聡之)

遠州の五月の風を背に受けて殿様のごとくわれら橋往く
畑 彩子

北極圏の真上の空の〈北斗七星〉何と大きな柄杓であろう
千田政子

わつと笑ふ青年孫ら何語るや知らねど共に祖母吾れ笑ひ
大泉菊子

「百円屋」に一万円も飲みし我酒が好きゆえ君が好きゆえ
松坂わかこ

雑踏の吾に腕かす若きひと老ゆるもなかなか良いではないか
長友一代

慎ましく突く除夜の鐘今宵我の背骨すこやかに開きおり
川口慈子

あらがはず冬には冬の暮らしする術も覚えて雪に衣(きぬ)縫ふ
佐山加寿子

五つ目の橋を渡りて天空へ入りゆくごとし瀬戸の海道
森本直美

わが軒に連ね干したる白大根(しろおほね)甘きにほひの寝間に入りくる
遠山勝雄

温泉にゆくかと息子はさそふなり秋の実りを干しをはる庭
山本フサ

※( )内は前の語句のルビ