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上條 素山 選  2019年05月号

かなしさの歌(上條素山)

引いては駄目といはれつつまた引いて負くる力士見てをり悲しみ深し
馬場あき子

深酒で寝ること脱ぐことなくなって乳歯のようにあるバターコーン
川島結佳子

納棺師さんを責めないけれど何も塗らぬ顔が本当の父だったのに
松村由利子

撮られいるべし山門をくぐりゆくわれの背中はたまたまなれば
中津昌子

カルシウムもタンパク質も多そうな春の日差しをランチ代わりに
大竹明日香

象の交尾つつましく一生一度きり遥かな大地にパオと啼きたり
川野里子

斑点の広がるバナナの皮にさえあなたのヒゲをおもう病だ
安永有希

〈人生読み〉不思議な鑑賞に出会いたりいよいよ本が雪崩れたる夜に
遠藤由季

鉄の椅子小鳥さへづる中にありからだからでてゆけないこころ
渡辺松男

樹木希林の〈ありのまま〉はロックのこころなりみな親しげに憧れ言へど
米川千嘉子